2020年6月30日まで、Marriott BONVOY 60% up ボーナスキャンペーンが実施されています。
Marriott BONVOYのポイント購入は、なにかしらキャンペーンを伴わないと実質得にはならないイメージですが、コロナ禍の影響か史上初なキャンペーン規模ということでお得度を検証してみました。
今回は例えば10,000ポイント購入すると6,000ポイントボーナス
ポイントの購入はUSドル建てなので、レートの影響も受けます。
2020年6月15日現在の1ドル約107円でレート換算してみると、
通常のボーナスなしなら1$あたり80ポイントすなわち1円=0.75ポイントのところ、本キャンペーンでは1$あたり128ポイントすなわち1円=1.20ポイント(1ポイントあたり0.83円)と、37.5%引きのセールとなっています。
ポイントと現金での宿泊費用を地道に比較する
ハワイ10月1日の宿泊料金で比較
そろそろ海外旅行も解禁?と期待して10月1日のハワイで比較。
ホテル | カテゴリー | ポイントで宿泊 | 1ポイント0.83円で円換算 | 現金で宿泊 | 6/15のレート107円で円換算 |
シェラトン・ワイキキ | 7 | 60,000 | ¥49,800 | 315USD | ¥33,705 |
モアナサーフライダー | 7 | 60,000 | ¥49,800 | 279USD | ¥29,853 |
リッツカールトンレジデンス・ワイキキビーチ | 7 | 100,000 | ¥83,000 | 555USD | ¥59,385 |
マリオット・コオリナビーチクラブ | 6 | 50,000 | ¥41,500 | 375USD | ¥401,25 |
ホテルの選択次第で、ポイントの方がお得なケースもありますが、まずますポイントで黒字化するのは困難、という印象です。
日本国内8月15日で比較
GoToキャンペーンも期待される夏のハイシーズンの国内ではどうでしょうか
ホテル | カテゴリー | ポイントで宿泊 | 1ポイント0.83円で円換算 | 現金で宿泊 |
ウエスティン都ホテル京都 | 6 | 60,000 | ¥49,800 | ¥43,320 |
リッツカールトン京都 | 8 | 100,000 | ¥83,000 | ¥99,960 |
翠風ラグジュアリーコレクション京都 | 7 | 100,000 | ¥83,000 | ¥80,750 |
沖縄マリオットリゾート&スパ | 6 | 60,000 | ¥49,800 | ¥60,563 |
ウエスティン大阪 | 6 | 60,000 | ¥49,800 | ¥32,300 |
リッツカールトン大阪 | 7 | 70,000 | ¥58,100 | ¥55,000 |
シェラトン都ホテル大阪 | 5 | 35,000 | ¥29,050 | ¥25,840 |
シェラトン都ホテル東京 | 5 | 35,000 | ¥29,050 | ¥24,225 |
モクシー東京錦糸町 | 5 | 32,500 | ¥26,975 | ¥13,680 |
リッツカールトン東京 | 8 | 85,000 | ¥70,500 | ¥63,700 |
日程やホテルによってかなりのバラツキが!
ポイントの購入は必ずしも得にならない!
まず決定的にいえることは、ポイントの購入はセールの時以外は確実に赤字!といことだと思います。ドル-円のレートにもよりますので一概には言えませんが、先払いにすればさらに安く宿泊できる料金設定も存在するし、今回の60%ボーナスという前代未聞なセールでも赤字になる設定があるということを念頭に置いて購入を検討するべきでしょう。
国内の方が黒字化しやすい傾向?
それほど多くを比較したわけではありませんが、国内ホテルの方がポイントで黒字化できるところが多そうです。また国内であれば、カテゴリーの高いいわゆる「超高級ホテル」のほうがポイントで黒字化しやすい傾向です。
カードのポイントも利用していく
今回僕は、80,000ポイントを625USD=67,237円で購入しました。
これをANAプラチナカードで決済したので、実はANAのマイルも1000マイルほど獲得しています。1マイル3円程度には換算して良いと思いますので、実質、80,000ポイントを64,000円ほどで購入=1ポイント0.80円で購入できた計算となります。
spg AMEXで同様の決済をした場合、100円決済ごとに3ポイントですので、Marriott BONVOY 2000ポイントをさらに獲得することになります。すなわち82,000ポイントを67,237円で購入できることとなり、実質は1ポイント0.82円で購入できる計算となります。
クレジットカードのポイントの比較では、ANAカードプラチナカードのマイル交換率がとくに高いため、ANAプラチナカードで決済できるなら、spg AMEXで決済するよりもANAプラチナの方が(年会費も高いですが)得になると計算できます。実際には、マイル交換率が年会費を凌駕できれば良いわけですので、概ね年間300万円程度決済額があればANAゴールドよりプラチナの方が得、という計算になると考えています。
Marriott BONVOYをマイルに交換という方法も
Marriott BONVOYのポイントは60,000ポイントをANAやJALの25,000マイルと交換することができます。
今回のセールでは60,000ポイント=25,000マイルを49,000円程度で購入できることになり、1マイル単価が2円弱となりますので、マイルを航空券に交換する前提では損にはならない計算となります。
たとえばハワイ路線エコノミーで40000マイルを80,000円でバイマイルできたとしても現金購入と大きな差がなくそれほどお得感もありませんが、ビジネスクラス65000マイルを130,000円でバイマイルできたとすると、それなりにメリットのある数字になってくるかと思います。
結論:バイマイルは赤字にならないように気をつけて!
バイマイルは結局、割高となってしまうことが多いように思います、今回のマリオットボンヴォイの+60%セールですら、使い方を間違えると赤字化するということがわかりました。バイマイルをするときは使い方まで戦略的にかんがえることが重要です。
とくに個人事業主などでは、現金、クレジット決済なら経費化できる宿泊費がポイント使用だと経費化できない問題もあり、闇雲にバイマイルするのはおすすめできない、というのが今回の結論です。
定価でバイマイルは赤字確実となりますが、今回の+60%セールは使い方によってはとても効果的ですので、戦略的に使える計画がある場合は、上限の100,000+60,000ポイントまでの購入を検討するとよさそうです!